香川県の概要

香川県は四国の東北部に位置し、面積は全国で最も狭く(1.875ku)、平地と山地が相半ばして古来から農耕が盛んでした。

地形は半月型で南北に狭く、南は阿讃山地が連なり徳島県に接しています。北部には、讃岐平野が展開し瀬戸内海を挟んで瀬戸大橋で岡山県に結ばれています。河川はおおむね阿讃山地に源を発し、北流して瀬戸内海に注いでいますが、一部では吉野川に注いでいる地域もあります。 

気候は温暖小雨です。そのため、古来から灌漑用の溜め池が多く、その数は兵庫、広島県に次いで第3位です。香川の歴史は利水の歴史といっても過言ではなく、弘法大師空海が全国一の規模を誇る「満濃池」を修築した伝説は有名です。近年では、1968年から約10年、香川の水不足を解消する国営事業として「香川用水」が施工されました。お陰で水不足は一気に解消されるや、一部のため池の利用度が減少したことから埋め立てによる宅地開発や農地造成がなされました。香川用水に依存していない地域のため池は、老朽化が進展しています。これらの老朽ため池では国や県の事業による整備が盛んでコンクリート囲いになったため池が多く散在するようになりました。ため池に依存していた動植物は、ため池が単なる貯水池化したことから生物相は単調になりました。
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一方、1000m級の山は、東から大滝山(946m)、竜王山(1060m)、大川山(1043m)、雲辺寺山(911m)のみで、ブナ林は大滝山の頂上近くの尾根に僅かに見られるだけです。

地形的にはビュート地形のいわゆる、おむすび型をした山々が平野部の中に突き出ており、県外の方には珍しがられます。植生は暖帯林に属していますが古くから開発が進み、花崗岩土壌の痩せ地ゆえ松類が主体となっています。

近年は松くい虫の被害で松林が消失し、コナラ、アベマキ林が復活していますが最も盛んに面積を拡大しているのはモウソウ竹、真竹などのタケ類です。哺乳類ではイノシシが急速に増殖し、時に住宅地近くで出没することがあります。
  
昆虫相は植生の影響を受けて全般的に単調ですが、満鮮地域や古瀬戸内海域を起源とする地形が県東北部に侵入しているため、特筆すべき昆虫も見られます。しかしながら、高標高の山がないことからこれらの地域に生息する昆虫類が他県に比べて劣ります。
 


 
 


 




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